チェスの最強の駒はクイーンです。縦横斜めと一直線に動けます。多分、チェスの駒の中で最も強いものだと思います。と同じように、ここでは、会社のクイーンということは、とっても優秀なスーパースターみたいな人を指します。
優秀な人、やっぱり重宝しますよね。能力も高く、人柄もいい、となれば、頼もしく思えるし、安心して仕事を任せることができます。ですが、そういう人がいる時には気をつけないといけないことも。
やっぱり、そういう人には仕事が集まってしまうのです。人の時間は有限なので、その人が仕事で潰れてしまいます。なので、仕事の量を周りでセーブしてあげる必要があるのです。特に、人柄がいいと、つい、引き受けてしまい、気づくとパンパンになってしまいますので。
じゃあ、仕事がパンパンじゃなければいいのか、というとそうではありません。他の人でもできる雑用を任せていては、もったいないです。他の人にできることは、他の人にやってもらって、その人しかできない仕事のみその人にやってもらう。そうすると、組織としてのパフォーマンスを最大限に発揮できるようになります。つまり、ポーンにできることはポーンがして、クイーンは自分しかできないことをするべきなのです。
あとは、リターンです。そう、給料や賞与を適切な水準にする必要があります。能力の高い人は、それだけ他にも転職機会があります。なので、給料が低いと、やがて、自社から出ていってしまう、そんな恐れもあります。
まあ、クイーンにはパンクしないように気をつけつつ、その人ならではの仕事を成してもらい、それにも見合った報酬にする必要があります。考えないといけないのは、悪平等にせず、きちんと能力に応じて差をつけてあげることです。