市場には、そのライフサイクル別に新市場、成長市場、成熟市場、衰退市場の4つに分けられます。このうち、じゃあ、その市場のうちどこにポジションをおくか、考えてみました。まずは、市場の特徴を概観しておきます。
まずは、市場がない、というところから。つまり、市場がないなら作ってしまえ、というやつですね。iPhoneが典型例かな。確かに、市場を作ることができそこで一定以上の顧客を確保できれば、かなりいいですよね。でも逆に、作ってみたものの、全く鳴かず飛ばずということもあるので、リスクはあるわけです。
じゃあ、次に、成長市場はどうか。成長市場だと、ニーズは顕在化しているので、作っても売れない、とか、市場がない、ということはないでしょう。伸びているわけですしね。ただ、伸びている市場というのは、他のプレイヤーもこぞって入るわけです。なので、そこでの成長が激化して、レッドオーシャンの中で戦い疲弊し市場から退場、となるリスクもあります。
成熟市場は。この場合は、市場は存在しているし、新規参入もそれほど少ないのでうまくポジションを取ることができれば、安定的に利益を取ることができるでしょう。ですが、成熟市場にはすでにプレイヤーがいるわけで、なかなか、そこにいるプレイヤーを押しのけて市場を取れるか、というと、難しいものあるでしょう。入っても、そこでお客さんが取れないリスク、というのがあります。
最後に衰退市場。お客さんが徐々に減っていく、という産業です。お客さんが減っていく中で事業をする、というのは、パイが減っていくわけですから、厳しいパイの取り合いをしなくてはいけない、ということになります。ただ、一方、プレイヤーが減ることにより、パイの取り分が増えて、うまくいく、ということもあります。消滅せず、一定程度残るのであればそういう展開もあり得ます。ここでは、消耗線になった時に生き残れない、というリスクがあります。
ということで、どの市場に入っても、一定程度、うまくいかないビジネスリスクがあります。それを踏まえてどの市場に入ればいいか、考えてみます。