ウクライナ危機、刻一刻と情勢が移り変わっていきますが、やはり、状況は日々悪化しているように感じられ、心が痛む限りです。そこから、遠く離れた日本にいるぼくたちがこの危機にあたり何ができるのか考えてみました。
とはいえ、彼の地から離れていることもあり、実際にできることは限られています。物理的にロシアやウクライナに行くことは困難で、もし、行くことができたとしても、命の危険に晒されます。また、これから全世界的に経済的に苦しい時期が続くことが見込まれるので、その中で、自分たちも生きていかなければなりません。ですので、できること、そうたくさんはないです。
できることはあまりない中でも、できる限りのことはすべきです。例えば、SNS等で自分の意見を表明する、ということもあるかもしれません。近くで落ち込んでいる人がいたら慰めたり元気付けたりすることもいいでしょう。それと共に、寄付とか募金といったことでも力になれると思います。寄付や募金、ウクライナ大使館もそうですし、また、いくつもの団体で寄付を集めています。
それと、今のこの時代を冷静に見つめていること。ここで何が起こっているのか、そこから何を学ぶのか、ここから将来がどうなるのか予測する材料を手に入れて、将来に備える、ということ。それも一つの情報ソースだけではなく複数のソースから入手し、できる限り客観的な情報を手に入れることが大切です。語学ができれば、日本国内だけではなく他国でどういうふうに報道なり噂なりがされているか把握しておくことも有用です。
あとは今後の国のあり方やその時の個人として取るべき行動を考えること、、です。現在の日本の平和、というものは、パクスアメリカーナの下にあるものだと考えられます。ですが、特にここでロシアの言い分がとおり、ウクライナや欧米各国が不利な立場に置かれたらどうなるか。ますます、このようなロシアの領土侵略的な行動が加速する可能性があります。それに応じて、中国も同様な行動をとり、ロシアや中国の矛先が日本に向いた時、果たしてアメリカが助けてくれるかは、疑問がでてくるところです。そうなると自分たちの国は自分たちで守らないと、、という議論は当然に出てきます。とはいえ、平和を希求する日本国憲法の精神ということは大切にすべきですし、それを世界全体に主張することも大切です。なので、理念の追求と現実への対応のバランスをどう取るか、ということを考える必要があります。個人としても、有事が起こったさいにどうするか、祖国のために命を賭すのか、捲土重来を期し国からさるのか、家族の周囲の人のために何がなんでも自分の身を守るのか、シミュレーションすることが肝要でしょう。
あとは、人には優しく。結構、難しいかもしれませんが。ロシア人、世界各国に住んでいます。ぼくがサンフランシスコにいたときに同居していたのはロシア人でした。彼の友人もその辺りに多く住んでいました。そういう人たち、おそらく、祖国の暴挙に心を痛めているはずです。なぜなら、海外のいる人は祖国から離れているが故に、その国から離れた視点で見ることができるから。ですので、もし、身の回りにロシアの人がいる場合でも、叩いたり、非難したりすることは控えたいものです。