この文章は令和4年2月12日書いています。さて、新型コロナ感染症の新規感染症者は2月11日段階で、98,369人となっており、高止まっている感じです。それつれて、死者や重症者も徐々に増えてきていて、深刻といえば深刻です。深刻といえば、今回は確定申告の話など。
2月16日から所得税、消費税、贈与税の確定申告が始まります。例年は、所得税、贈与税の確定申告の申告期限は3月15日、消費税の申告期限は3月31日でした。厳密にいうと、3月15日や31日が休日だったりすると、ずれたりもします。ここからの1カ月は、会計事務所にとっても、一般の個人事業主にとっても結構大変な日々になるのです。
ですが、令和2年、令和3年と申告期限が4月15日に延長されました。理由はコロナ。つまり、税務署に人が殺到すると密になる、とか、コロナで外出が困難だ、ということが背景としてあります。たしか、令和2年は2月下旬、令和3年は2月上旬に延期の決定がされていたかな。
令和4年も1月からオミクロン株が大暴れして新規感染者がどんどんと増えます。そうすると、業界関係者は「今年もコロナということで確定申告期限が伸びるのでは」という期待があったのです。実際、現時点でも収まっておらず、昨年、一昨年のことを考えれば確定申告期限が伸びる、ということは大いにあり得る話でした。
ですが、現時点では、確定申告の申告期限の一律延期はしない、ということになりました。ただ、とはいえ、コロナで確定申告できないということもあるので、簡易の延長手続が認められ、個別対応、ということになりました。
会計事務所の人間としては、少し残念ですが、そんなもんかな、、という気もします。
一昨年も昨年も確かに申告期限の延長はありました。ですが、会計事務所の対応としては、例年どおり3月15日までに申告してしまえーー、ということで、ほとんどの確定申告については3月15日までに対応しました。だって、4月になれば4月の業務があるので、そうそう先送りできないでしょ。また、個人事業主の方は、人によっては、一律延長になったのをいいことに理由なく4月15日まで先送った、、、という人も割と多かったことでしょう。後、多分、税務署等当局関係者の負担は結構あったのではないか、、とも思います。彼らは今年はこうなったのでほっとしているのではないか、、と思います。
もちろん、これから先、オミクロン株の感染状況によっては、突然、一律延長になるかもしれません。ですが、今の政府の方針だと社会を動かそう、という意思を感じるので、多分、一律延長はないかな、、と感じるところではあります。