この文章は令和3年1月14日に書いています。さて、昨日の新規感染者数は18,856人、1月1日が534人ですので、凄まじい勢いで伸びています。人々の心は若干慣れたのか、そこまで浮き足だった感じはないのですけどね。コロナを考える上で、案外、盲点となっているのが「後遺症」です。今回は、そんなんことをば。
新型コロナ感染症の後遺症というのは、実は、結構深刻なもののようです。主な症状としては、強い倦怠感、味覚・嗅覚障害、せき・たん、呼吸困難、発熱、抜け毛があります。割と、20代、30代でも発症し、回復までに結構時間を要し、働くことにも支障をきたす、ということのようです。ここでは、後遺症そのものについて解説することが目的ではないので、詳細は適宜ググったりして調べてみてください。
自分自身は、これを見て、結構、怖いな、、と思いました。風邪とかインフルエンザとかだと、症状が出て、多少、床に臥せったとしても、まあ、回復前の状態に戻れることが大概です。それが、新型コロナ感染症だと、症状が長引き、さらにそれが続く、というのは、ちょっと、かかりたくないなー、と思います。それもあって、自分は、コロナに対しては慎重ですし、ワクチンも速攻で打ちました。
ですが、割と世の中の人は、後遺症に対して、あまり気にしていない、という印象を受けます。ワクチンを摂取しない、、といっている人に対して、「後遺症についてどう考えています?」と聞くと、「うっ」と詰まってしまう、ということもありました。日々の生活でも、感染者数、ワクチンや経済や社会情勢に与える影響は、言の葉にのる機会が多いのですが、後遺症はあまり聞かないですよね。
その理由としては、やっぱり、メディアの影響が大きいのでは。メディアが取り上げるのは、新規感染者数、重症者数、死者数、といった、今の感染状況をあらわす数値、それに医療逼迫の状態、政治家や政策の動き、経済や産業の動向、と言ったところ。後遺症については、今ひとつ、ニュースやメディアでは見ないような気がします。これが、後遺症を意識させない、一つの理由。
もう一つは、不都合な真実に目を背けがち、という人間の特性。後遺症、まだ、明らかでない部分も多く、影響も大きいので直視するのは、結構、怖いものです。コロナ軽視派であれば自分の立場とは逆の状況である後遺症は、無意識的に無視しがちです。他方、コロナ慎重派であっても、後遺症は怖いので、見てみぬふりを決め込んでしまう、問いことも多いでしょう。
ですが、きちんと後遺症まで考えないと、コロナに対するリスクを見誤り、リスク管理に失敗する可能性が高くなります。また、社会的には、後遺症のことを認識しないと、後遺症で苦しんでいる人のことを見落としてしまう、ということにもなりかねません。なので、きちんと後遺症についても認識した上で、コロナに対する方策を考えていきたいものです。