会計事務所で働くことに向いている人とは

会計事務所が人を採用するとき、逆に会計事務所に求職しようと考えている人、にとって、どういう人が会計事務所勤務に向いているか、というのは気になるところだと思います。今回はそんなことをば。

一番は簿記が好きかどうか、少なくともアレルギーを感じずにいられるかどうか、、ということは、大切なポイントだと思います。相続だけやっています、、という特殊な会計事務所は別かもしれませんが、やっぱり簿記が業務の中心となります。法人であれ個人事業主であれ、法人税、消費税、所得税の確定申告をするには、帳簿をつけることが必要です。帳簿をつけるために欠かせない技術が複式簿記になってきます。ちなみにぼくは貸借が一致すると頭の中でアドレナリンが爆発するので、やっぱり向いているのでしょう。

それと、勉強し続けることができる人、というのも大切です。特に、税務は毎年、何らかの改正があるのでそれにキャッチアップしていく必要があります。会計はシステムを使うことが当たり前であり、システム側も税制の改正はもちろん、テクノロジーの変化によってもシステムは変わるので、そういったところにもついていかないといけない。やっぱり、勉強し続けられる、、というのは大切でしょう。特に、会計人としてのキャリアのゴールとして、公認会計士や税理士を置く場合には、試験というものがあるので、それに向かって勉強することができる、というのが大切になってきます。

最後は、意外かもしれませんが、コミュニケーション能力は求められます。特に、これは監査担当者と呼ばれる、お客さんと直接接する人には必須の能力です。例えば、難しい税制についてわかりやすく説明する、クレームをつけてきたお客さんをなだめる、粉飾や脱税をしようとしている人を機嫌を損ねないようにやめてもらう、会社で対応すべきことはきちんと会社で対応してもらう、怒らせないように値上げのお願いをする、こう並べてみると、結構、大変だと思いませんか。事務所の中にいる人であっても、電話に出るとか、訪問するとかで、全くお客さんと接さなくて済むわけではなく、また、事務所の中でも円滑に仕事をするにはコミュニケーション能力が必要です。

その他、これは他の業種でもそうかもしれませんが、素直であること、誠実であること、正直であること、タイムマネジメントがきちんとできること、地頭がいいこと、健康であること、といったことも必要です。あとは事務作業であるため、パソコンの操作は対応できる必要があります。とはいえ、オフィスはそれほどは使わないので、基本的な操作ができればまあなんとかなるかな。

ということで、会計事務所勤務が向いているかどうかは、①簿記が好きであること、②勉強し続けられる人、③コミュニケーションが求められるカナー、と思います。まあ、他にも色々とはあるのですが。

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