浅く付き合う、とか、うまく流すとか、聞いて理解してそうにして実は聞かない、とか、波風を立てないようにする、とか、円滑に人間関係をハンドルするには大切なことです。ですが、人との関係を深めるにはそれだと逆にうまくいきません。

うまく取り繕ってもその内実が伴わない、とか、自分の意見を押さえ込んで相手に合わせる、と人間関係を深めていくことは難しいでしょう。時が流れれば内実がわかってしまうし、自分の意見を押さえ込むといつか爆発してしまうから。そうはならないように、深いレベルでのコミュニケーションをしていくことが大切でしょう。

まずは、お互いの意見をきちんと伝える。もちろん、伝え方には注意する必要があります。相手を攻撃しないように言葉使い、言い方、前置き、等をきちんと踏まえながら、穏やかに伝える、ということ。相手の意に反することなので、慎重に伝えましょう。

合わせて、自分の意見を言うときは、背景や理由をある程度、詳細に説明する。人は自分にとって意味不明なことは抵抗があります。逆に、理由や背景が腑に落ちるとそれだけで、「いいよいいよ」となる傾向もあります。

それとともに、相手の意見をきちんと聞く。いったんは、反論せず、相手の意見に耳を傾けます。それで、言いたいことを全部吐き切るまでとりあえず聞く。あまりにも長すぎる場合は、少し腰を折る、ということも必要かもしれませんが。

あとは、調整していくことになります。どちらかが折れるか、折衷案や妥協案を考えるか、はたまた、お互いが納得するような解決策を考えるか。お互いが考えながら、議論をしてどうするか考えていく。

まあ、時には爆発して喧嘩をする、それでもいいかもしれません。ただ、喧嘩をするときは決定的な破局が訪れることがないようには気をつけたいものです。