この文章は、令和3月8月28日に書いています。8月27日のコロナ新規感染者数は24,200人と、若干、頭打ちになっています。これは、収まっているのか、それとも、統計に反映できなくなっているだけなのか。そろそろ、落ち着いて欲しいものです。コロナは世間では盛り上がっているのですが、その立役者となっているデルタ株にについて考えてみます。
デルタ株、元々はインドから発生していたので、従前はインド株という言い方をしていました。ですが、「ウイルスの型に国の名前をつけるものはいかがなものか」ということで、変異株にはギリシャ文字を当てるようになりました。変名の際は、「インド由来のデルタ株」なんて表現がされていましたが、最近ではデルタ株としても通じるくらい普遍的な名称になりました。
デルタ株の登場、メディア等に出てくるのが4月中旬くらい。NHK特設サイトでは、2021年4月23日付の記事がもっとも古いと思われます。それまでは、イギリス由来のアルファ株がやばい、、という感じの表現だったかと思います。インドでは、デルタ株が猛威を振るい、感染爆発、患者急増、医療逼迫とかなり悲惨な状況になっていました。そこから、国境をまたぎ、世界各国へ。いったん、収まりかけたアメリカでも、再び感染爆発が、日本でも、もっか、デルタ株が猛威を振るっております。
デルタ株、何がやばいかというと、その感染力と病原力の両方です。NHK特設サイトにある、8月16日付の記事によると、デルタ株は感染力は従来株の2倍、入院リスクは2.08倍、ICU必要リスク3.34倍、死亡リスク2.32倍となっております。それに加え、従来では感染しないと言われていた子供たちへの感染、40代、50代の重症化例の増加があったりします。
このデルタ株で、落ち着きモードだった状況がガラリと変わってしまいました。アメリカや欧米各国、東南アジアでもかなり感染が再燃し始め、今では、かなり医療逼迫しているようです。日本も、7月下旬頃からデルタ株による感染が拡大し、大変なことになっています。
人々の意識は、、というと、そこまでの危機感はなかったみたいです。コロナも長く続く、にもかかわらずオリンピックは開催される、緊急事態宣言と言っても、もう、ずーっと緊急事態で心に響かない、ということもあり、行動にコントロールが効いていないようです。政治的にも打つ手は尽くした感があります。そんなこんなで、感染拡大になかなか歯止めがかからない、状況になっています。
ただ、救いとなるのが、やはりワクチンでしょうか。デルタ株に対しては、有効性は減少するようですが、あることはあるようです。先行して接種している、70代〜80代の人たちの重症化例が減っているということはそれを表しているかとも思います。もちろんワクチンも完璧ではなく、打った後も、感染対策、必要ですし、3発目もいるのでは、、という話になっています。
ぼく自身はどうしているか、というと、できる限り、人との接点は少なくするように努力しています。会食はなし、外食もほぼしない(コンビニで買って車の中で食べることが多くなりました)、コミュニティにも顔を出さない、知り合いにも会おうとしない、整体も水泳も我慢我慢、というように。とはいえ、仕事は仕事としてしなくてはならず、業務の性質や業務フローの観点から、テレワークというわけにもいかず、そこは腹を括って、できる限り感染対策をしつつも、仕事をしている状況です。
ということで、今回はデルタ株について考えてみました。早く、収まればいいですね。ちなみに、当のインドではどうなったか、、というと、すっかり落ち着いているようです。どうやら、集団免疫が獲得されているとのこと。ですが、そこに至るまでには多くの人がなくなっており、日本ではできる限り犠牲を減らしつつ、その状態に至ればいいですね。