米中冷戦、というように、この2つの国の対立がいろいろな側面で激しくなっています。ゆくゆくはどちらが優勢になるのか、考えてみました。これは、自分のフィーリングなので、文献調査等を得ての議論ではないので、おおらかな気持ちでお読みいただけると幸いです。アメリカはアメリカ合衆国を指します。
結論から言うとやっぱりアメリカでしょう。
まず、テクノロジーの面があります。IT大手はアメリカが独占しています。GAFAMと呼ばれているITジャイアントは全てアメリカに本拠を置きます。中国も、テンセントやアリババはあるのですが、世界に影響力を与えていると言うより、中国国内での影響力にとどまっている。あとは、コロナワクチンもそう。アメリカにより作られたモデルナせいやファイザーせいのものの方がシノバックやシノファームより効果はあるようですし。
それと文化。言語は英語の方が普及しています。中国語も話者は多いのですが、中国国内、他、中華系の人が話すのみのローカルラングエッジです。他方、英語はあらゆる国の人が話す、世界言語だと思います。あとは学問もそう。アメリカに留学している中国人は結構たくさんいます。でも、逆はないでしょう。やっぱり、言語と学問を支配していると言うのは強いと感じます。
それと理念。アメリカには民主主義や自由といった、世界に通じるような理念があります。もちろん、矛盾もあるし、欺瞞もあるでしょう。とはいえ、声高に主張することができ、他の国々にも共感を得られる理念があるのは強いです。中国は、中華思想のように自己を中心とする考えがあり、これだと他の国の人の共感を得るのが難しい。一帯一路やワクチン外交のように、利益を渡すことにより味方につけると言うこともありますが、これだと限界があるのかなーなんて。
と言うことで、個人的には長期的にみてアメリカの方が中国より優勢になってくると思います。とはいえ、人口の大きさは力ですし、国家間の競争には独裁の方がいい、と言うこともありますので、本当のところはよくわからないのですが。