世の中には、「これ、くだらねぇなー」と誰もが思いつつ、なかなか、なくならない風習があります。これをどうなくしていくべきか、ぼくの昔のある出来事を元に考えてみました。
ぼくが中学生だった頃、サッカー部という部活に所属していました。そこでは、入部する際に坊主になる、という訳のわからない風習がありました。ぼくもぼくの同期たちも坊主になりました。ぼくは嫌だったし、多分、同じく入った人はみんな嫌だったと思います。一回、坊主になれば、あとはスポーツ刈りくらいにしておけばいいのでよかったのですが、最初の1回目はとにかく嫌だった記憶があります。
そうこうするうちに3年生になりました。その時、サッカー部の顧問から、サッカー部全体が集められました。なんだろうな、と思って聞いていると、その時の顧問が「今年の1年生から、坊主を強制するのはやめよう。」と。その時集められた3年生たちからは「えー、ずりー、不公平だー。」という声が上がりました。
そう、これですよ。この、自分たちが苦労してきたのに、後の人たちはその苦労をしないのは不公平だ、、という、嫉妬に似た感情。こういう感情があるからこそ、くだらない、と思われる世の中の風習はなかなかなくならないんですよねー。
このケースは更に、先生が「お前たちは自分たちが嫌だったことを後輩に強制するのか!」という、断固たる言葉があり、結果、その時の1年生は坊主を免れることができました。
このことからわかるのは、こういうくだらない風習は権力者がいてその人がきちんと問題意識を持てば変えることができます。例えば、先生とか社長とかがそういうことができるのでしょう。逆に、権力者がそのことを是とすると、まあ、変わりません。
とはいえ、権力者がいなかったり、興味がなかったりすることもあります。ぼくたちが1年生だったときは別の先生が顧問でしたが、そういう発言は特になかったと思います。このような場合は、やっぱり、先輩になる人たちが変えていくのがあるべきなのかな〜、と思います。その人達の代で変わらなくとも、下には引き継がせない、ということが必要でしょう。
こういう嫉妬は、割と人間が持ちやすい原始的な感情です。ですが、自分たちが嫌だと思うことは後輩にはさせない、そうすることにより、世の中にある、ある程度のくだらないことは姿を消すのではないでしょうか?