人の上に立つ、ということは、色々と結構大変なことです。その原因の一つに相反する2つの特質を持つ必要があるからです。その2つについて考えてみます。
まずは、なにがあっても動じないこと。動じてもいいけど、それを下のスタッフに決して見せないこと。上が不安に感じると、その不安が下のほうに伝播します。あと、上が不安になると、部下を詰めたり怒ったりしがちで、それも部下の士気を下げてしまいます。部下に対して「大丈夫?大丈夫?」と確認したりするのは論外。むしろ、部下が浮足立っている時に「大丈夫だよ」と言ってくれる、そういうところがリーダーの器ですよね。別の言い方をすると鈍感であることがもとめられるのです。
もう一つ、時代の流れや変化に敏感になること。時代というのは常に動いています。システム化の波のように徐々に動いていることもあるし、コロナのように今までのビジネス環境ががらりと変わってしまうこともあるでしょう。このような変化にいち早く対応しないといけないのです。変化に乗り遅れるとタタキ落とされてしまうことあるし、ゆでガエルのような知らないうちに詰んでいたということあるでしょう。こちらは世間の動きに敏感である必要があるでしょう。
つまり、リーダーは鈍感さと敏感さの2つを持っていないといけない、ということになります。これがねぇ、、難しい。鈍感な人は総じて世の流れにも鈍感だったりします。逆に敏感の人は、どんなことにも敏感に反応してしまい、不安が嵩じてしまう、ということがあるでしょう。
一つの解決策は、役割分担をすること。具体的には、一番上のトップは鈍感力を発揮して、動じない、ということ。それとともに、ナンバー2が敏感さを発揮し、時代の変化をキャッチアップする、ということ。多少、ナンバー2が不安に思うことがあっても、トップがそこを受け止めてあげれば大丈夫ということでしょう。
ということで、リーダーが持つべき相反する特性。どうやって、両方を具備するか、パズルを解くような難しさがありますが、それをきちんと解きたい今日この頃です。