さて、節税、といえばふるさと納税、ということで、一応、ぼくは税理士ということもあり、勉強ということもあって、試しにやってみました。
ちなみにぼくは制度としてはふるさと納税は批判的なのです。
本来、ふるさと納税の趣旨としては、出身地に税金を納める、応援したい自治体に納税する、という、ものなはずです。あっ、ちなみに「納税」とありますが、法的性質は寄付となります。
ところが、税金減少額はNPOや赤十字、学校といったものと比べると大きく(上限はあるものの寄付額̠マイナス2,000円)、なにより、返礼品の存在により、典型的な節税手段となりました。おそらく、上記に書いたような崇高な気持ちでふるさと納税をする人は少なく、多くの人は返礼品をみて寄付していると思います。所得が多い人ほど、税金減少額が大きく、金持ち優遇な気もして、制度としてはいかがなものかとも思います。東京都知事の小池さんが、「ふるさと納税で東京からどんどん資金が流出する」と嘆く気持ちはよくわかります。
とはいえ、税理士、関与先にも節税を説くことが求めらえているし、実際にやってみないと、、ということでやってみました。落ちている金は拾え、というのが、師匠の教えでもありますし。
使ったウェブサイトはふるさとチョイス、ふるさと納税をした自治体は岩手県陸前高田市、となります。陸前高田市にしたのは、以前、前職のプロジェクトで一週間くらい滞在したことがあったため。その時は、東日本大震災の影響が残っていたので、それを思い出していました。ふるさとチョイスを見ると、返礼品がズラッとサイトに並びます。なんだか、アマゾンで買い物しているような雰囲気です。そこで、塩うにの瓶詰を二本 18,000円を発注しました。そうすると、2~3日後には塩うにと関連書類一式が自宅に届きましたよ。
あとは、確定申告で申告するか、ワンストップ特例を適用するか。今年は、確定申告はしない予定なので、ワンストップ特例にするつもり。ただ、ワンストップ特例、ちょっと、手続きが面倒なのが玉に瑕。むしろ、他に申告することがあれば確定申告してもいいくらい。
まあまあ、簡単で、ある意味、実質的負担が2,000円で、限度いっぱいまで返礼品がもらえる、となると、これはやらなきゃ損だよね、という感じです。ぼくは、今住んでいる、松本市に思い入れがあるので、ふるさと納税はこれでおわり、当面はしないか、応援したい自治体があれば軽めにするか、と考えてはいます。