トランプ大統領のリーダーとしての資質について考えてみました

トランプ大統領、世界でこれ以上、その動静が注目されている人もいないでしょう。ぼく自身は、アメリカ国民ではなく、どちらかというとアンチトランプ的な風もあります。とはいえ、相手は一国の大統領、やっぱり、リーダーとしての資質があるはず、ということで、トランプさんのリーダーシップについて少し考えてみます。

まずは、人の言うことを聞かない、動じない、というところがあります。えっ、人の話をよく聞くのがいいリーダーじゃないの??と思いますよね。ですが、人の言うことを聞き過ぎると、声が大きい人の意見ばかり聞いてしまったり、八方美人になりすぎて誰かしらの言うことばかり聞き過ぎて風見鶏みたいにくるくると回ってしまう、ということもあるでしょう。ので、ほどよく人の言うことを聞かないというのはリーダーとして必要かもしれません。

それと、声なき声をくみとる。声を出す人、というのは正論を言う人、耳ざわりのいいことを言う人、が主です。ですが、いいにくいこと、例えば、「世界平和や環境保護ではなく、産業や雇用の保護を」「コロナ対策はいいから、経済対策を」といったようなことを。そういう人はいるもののなかなか声があげられない。そういう声にこたえる、というのも必要なのでは。

あとは、ヒール。ダークヒーロー。そう、悪役なのです。悪役だからこそ引き付けられる人は多々出てきます。これほどまでにインパクトの強い大統領、もしくは大統領候補はいなかったのでは。今回の大統領選は、トランプ vs バイデンではなく、トランプ vs アンチトランプの様相を呈しています。やっぱり、メディアなんかでも「トランプでなければ誰でもいい。」というような。

後は、ゲームの本質をつかんでいる、ということです。ここでいうゲームとは選挙のことも含みます。選挙の本質とは、票取合戦で、全ての人から支持を集める必要はないこと。比ゆ的表現だと、51%を占めれば勝ちなので、自分の支持母体を固めてそこが当選するのに必要なだけの規模があればいい、ということになります。多分、彼はそれを意識して自分の支持団体に受ける政策やコメントをしているのかな~、なんて。

そうこう考えると、政治家としての資質はさておき、結構、選挙には勝ちやすい方なのかな、、と思います。とはいえ、この選挙に影響を強く与えているのがコロナで、それが選挙にどう影響するか。バイデンに追い風、とも言われていますが、コロナから復活を果たしたトランプ、さあどうなるか、見ものといえば見ものかと思います。

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