今年は少し状況が異なりますが、お盆の時期、帰省やら旅行やらでラッシュになります。また、東京の朝の通勤ラッシュの惨状はそこにお住まいの方には身に覚えのあるところです。ここで、ふと、もう一つの理由を思いついたので今回はそんなことをば。
大きくてわかりやすい理由として、その時期に人が動くからです。特に、日本では国民の休日が多く、その時期は比較的人の動きが活発になります。また、出社時間も多くの企業が9時頃でそこをめがけて多くの人が動くからやっぱりラッシュになってしまう。これが、大きな理由の一つです。
もう一つ、割と盲点になりやすい理由が存在します。それは、料金が固定的で需要の変動に対応していない、ということです。JRの料金表、あれ時間別に区切られていますか?ラッシュ時も割引が効かないとか、多少は高くなりますが需要の変化ほどではありません。
金額が変わらなければ、消費者側で行動を変化させる理由がなくなり、そうするとラッシュ、混雑が発生しています。鉄道会社や高速道路会社としても、ピーク時の輸送能力を上げ過ぎると、その他の時間の輸送能力が上がりすぎてしまい、経済的に非効率です。
他方、飛行機の値段、どうですか。ピーク時はその他の時期より値段は2~3倍、いやそれ以上になっていませんか?以前、アリタリア航空で成田ーローマ間が98万円だったのをみて卒倒しそうになりました。そうすることによって、ピークシーズンに集中する人の流れを緩和しているのです。
つまり、運賃を弾力的に時期によって変えることにより、少し、ピークとかラッシュとかをコントロールできるようになってきました。今ままでの日本の交通行政はそこが少し甘かったのでは。JR(だったかな、、)は時差別運賃を導入するとかしないとか、でも、時差別運賃ができれば少しは満員電車の混雑が緩和されるのでは、と期待しております。