この文章は令和2年3月23日に書いています。このコロナ禍で、テレワークが脚光をあびています。そこで持ち上がってくる課題、について考えてみました。
一つ目は、セキュリティ。テレワークをするには、仕事に使うPCや書類を会社から持ち出すことになります。この、会社から家の道中、もしくは、家の中でPCや書類がなくなったり、情報が社外に漏えいする可能性が高まります。どうやって、セキュリティを確保するか、一つ課題となります。
もう一つは、人事管理。結局、人を一つのところに集めておいた方が管理しやすいです。どうしても、仕事の成果はある程度稼働時間に比例する面があるので、きちんと仕事をしているのを物理的にチェックできる、というのはやっぱり大きい。また、困っているのを見つけたり、また、相談しやすい、というのも従来型のメリットともいえましょう。
それと、業務フローが紙での運用や集まることを前提としてできている場合があります。これを一つずつ、システムに落としたり、集まらなくてもいいようにしていく必要があります。とはいえ、業務フローを変えるのは難しく、「すわ、テレワークだ」といっても、早々、すぐには対応できません。
さらには、業務によりテレワークしやすさがあります。オフィスワーク、特にPCに向き合っているような仕事であれば、比較的、テレワークしやすいです。逆に、レストランや建設現場、コールセンターの様に人がいることが前提となる業務だとテレワークが難しい面があります。
最後に、場の力。場、が仕事のしやすさに影響を与える度合は大きいです。普通に、会社に来ると、周りの人は基本的には仕事をしているので、それに影響されて自分も仕事がしやすくなります。他方、自宅でテレワークしていると、一人で仕事をする、ということもあり、なかなか、集中するのが難しかったりします。
この場合、外で仕事をする、例えば、カフェ、コワーキングスペース、図書館、等、という方法もあります。そのほうが、仕事に集中しやすくなります。ただ、これだと、セキュリティリスクが上がってしまうので、業務内容によっては、しにくい面があるでしょう。
というわけで、テレワークの課題をズラッとあげてみました。だから、テレワークはいけないんだ、というわけではなく、これを解決することによりテレワークをすることがスムーズにできるようになる、という流れでとらえていただけると嬉しいです。