人は生きていれば悲しいことも起こりますよね。試験や仕事の失敗、親しい人の別離、人災天災等の被害等々。悲しいときは、あたかも、心の中に雨が降っているような状況です。悲しみの中にいるときの対応について考えてみました。
まず考えたいのが、悲しいことが起こった直後で強い悲しみを持っているとき。あたかも、表題の雨で例えると、心の中の雨が土砂降りに降り注いでいる、ような状況の場合。こういう時は、心の中に嵐が吹き荒れそれこそなにも起こる気になれないですよね。
であれば、本当に必要最小限の身の回りのことの済ませて、それ以外のことはしないで悲しみに浸っている、ということが一番望ましいかと思います。
そうこうすると、徐々に悲しみから立ち直りつつありつつも、やっぱり、悲しみはそのものは残っている、という状況もあるでしょう。雨の例でいえば、秋の長雨のようにしとしと降っているような感じのときでしょうか。
そうした時に、悲しみに浸りなにもしない、というのは少々お勧めできません。というのは、なにもしないと心が真空になり、つい、そのことを考えてしまい、そこから抜け出すのに時間がかかってしまう。
それよりはむしろ、新しいことやそのこととは関係のないことをしたほうがいい。雨がしとしと降っている中で傘を差しながらも外に対して歩き出すような感じでしょうか。つまり、心の中では悲しみを抱えつつも行動はそのこととは直接関係しないようなことをする。そうすると、心の中もそのこととは関係のないことも考えるようになり、やがては傷口がふさがるように悲しみの感情が弱くなってきます。
もちろん、悲しみを引き起こした事項やその人の感性により、大雨の時期、小雨の時期は変わってくると思います。時には、大雨の中飛び出して降りこめられてしまうこともあるでしょうし、逆に浸りすぎて回復が遅れることもあるでしょう。悲しみの降り具合をみて、対応を変えると、割とスムーズに回復できるのではないか、そう思う今日この頃です。