自分に近くにいる人、典型的には、恋人や家族ですが、場合によっては親密な友人やビジネスパートナーなんかも含まれるかもしれません。一見すると、「こういう人たちは自分のことを理解してくれる。」と思いがちです。ですが、必ずしもそうとは限らないのが難しいところです。
まず、距離が近くなればなるほど、自分の利害も関わってくるから。独立起業をする際に、論点となる、「嫁ブロック」が典型でしょう。つまり、旦那が独立起業すると、当然に家計に影響するので、それが心配になるということです。逆に、奥さんがやりたいことがあるといっても、家事や子育ての負担を思うと、なかなか、うんとはいいにくい、そんな心情があります。
あとは、近くにいるからこそ、弱い所をみたくない、ということもあるでしょう。体を壊したり、愚痴をこぼされたりすると、辛くなってしまって、つい、「大丈夫だよ。」とか退けてしまうことが多い。どこかの書籍で、「家族のカウンセリングは難しい。」ということが書いてあったのもその表れかと。近くにいる人にはつい強くいるよう期待が働く、ということです。
上記2つが、近くにいる人がなかなか自分のことをわかってくれない、という要因です。で、それを解決するにはどうするか。
一つは、全てを近くの人、に依存しない、ということでしょう。第三者のほうが、利害や期待がない分、すんなりと受け入れらるということがあります。なので、相談ごとや愚痴をこぼせる人をちょっと距離があるところに置いておく、と、人間関係がスムーズにいきます。
そうはいっても、どこかで近くにいる人にも伝えないといけないことがあるでしょう。そこは、抵抗されることを前提として、話すことを準備する。それは、自分の想いや熱意を伝えることや、相手の心配を解消するといったことが具体的内容になってきます。また、愚痴が聞いてほしければ、頻度や時間を限定するのもいいかもしれませんね。
ということで、近くにいる人だからこそ受け入れにくいことがあります。対策についても考察しましたが、一番の対策は、「 近くにいる人だからこそ受け入れにくいこと もある。」ということを理解しておくことでしょう。