コミュニケーション、相手があることなので、時としてギクシャクとしてしまうことがあります。そんな時、気を付けておきたいのが、相手のペースに乗らない、ということでしょうか。
ギクシャクするとき、例えば、先方がつっかかるように話をしてきたとき、こちらのミスを糾弾してきたとき、妙に上から物言いをしてきたとき、というのがあります。
そういう、物事の言われ方をすると、こちらも感情を害してしまい、冷静にコミュニケーションをとれなくなってしまいます。時には、話し方も、お互い同じ感情のトーンとなってしまい、終わりにはお互いが感情的に言い合ってしまい、あとで後悔したり、嫌な気分が残ってしまいます。
また、こうなると、話し方や感情の動かし方が、相手と同じようになってしまい、自分のペースでコミュニケーションができません。そうすると、自分としては、不本意な形でコミュニケーションが進み、その結果に満足できない、ということになるでしょう。
そうならないためには、自分としては相手の感情やペースに乗らないようにすることが必要でしょう。具体的には、相手が怒ってきても落ち着いて対応する、ミスを鳴らしてきてもいきなり謝るのではなく状況を確認する、相手から上から来てもさらりと受け流し時には持ち上げてみる、ということが考えられます。そうすると、自分のペースでコミュニケーションがしやすくなります。
こういう場合は感情が乱れてしまい、そうするとコミュニケーションをコントロールすることが難しくなるので、できる限り、感情の安定を保つことは必要です。
とはいえ、必ずしも落ち着いてコミュニケーションをできるとは限りません。時には感情的になりつい相手のペースに乗ってしまうということもあるでしょう。そういう時は、いったんコミュニケーションを断ち切ってしまい、改めて再開する、という手があります。いったん、インターバルを置きその中で落ち着きをとりもどし、コミュニケーション戦略を練り直すと、こちらのペースを取り戻すことができます。
それと、不意を突かれると相手のコミュニケーションにのりやすいです。なので、相手と話をする前に事前にどういったことが話されるか把握、予想しておき、備えておくといいです。そういった意味でも、途中でいったん断ち切ると、話の内容や状況は把握できているので、準備しやすい、ということになるでしょう。
というわけで、相手との難しいコミュニケーションは相手のペースに乗りやすいのですが、そこはぐっとこらえて自分のペースでやるようにしましょう。そうしたほうが、後から振り返ったときに、自分として満足度が高いコミュニケーションができている、はずです。