Right Trackをすすむ、つまり、正しい方向へ動いていることです。自分が正しい道を進んでいる、と思えることは、物事を進める上で結構大切だと考えています。それをどうやって確保するのか、も合わせて論じてみます。
Right Trackを進む、動詞のほうは、walk on なのかrun toなのか覚えていないのですが、これを聞いたのはアメリカでの留学時代のこと。レポートの方向性が正しく進められている、ということを表現をするための比喩です。
このRight Trackを走っているということは結構大切です。もし、自分が走っている方向が正しい方向でないと、いつまでたっても目的地につけません。また、迷いながらだと、走りに力がでなかったり方向感がぶれたりします。なので、きちんとRight Trackを走っている、という感覚が必要となります。
では、どうやってその感覚を身につけるか。もし、進む道に師匠を置くことができるなら、その人に見てもらうことです。つまり、徒然草にいう、先達はあらまほしきことなりで、先達に自分が正しい道を歩いているか見てもらう。そのことで、自分が進んでいる方向が正しいことを担保できます。
仕事であれば上司や先輩に確認してもらう。もしくは、お客さんと適宜にフィードバックを得て方向感を確かめる、ということもできます。
師匠や他者が見つからない場合は、自分で立ち止まりながら方向を確かめる。車の運転で例えると、ナビなしで運転していて、ちょこちょこ停止しながら地図を見る感じ。レポートを書いているときに、がりがり進めるのではなく、当初の目的や想定に沿っているか確認しながら進むような場合がこれにあたるでしょう。
さらに、自分の人生の一大事、例えば、転職、結婚、退職、独立、帰郷、といったこと。こういうときだと、自分がRight Trackを選んだかどうか後になって迷ってしまいます。そういうときは、自分の判断を信じ進むしかない。あたかも、霧の中を運転していたらある程度視界が見えてくるまで、進んでいく。怖いけど、時にはそういうことが必要になる時もあります。
ということで、Right Trackを走っている、ということ。これがないと色々な意味で怖いですよね。なので、時には師匠や他社に道を尋ね、ある時は止まりながら慎重に、そして岐路に立ったら、えいっ、という感じで進んでいくことが必要でしょう。