日常生活から得られる学び (13) ~同時並行と集中力の分散の狭間で

日常生活から得られる学びシリーズ、今回で13回目となります。今回はいくつかの料理を同時並行で作っていたときにした時のこと、を少し振り返ってみます。

魚を捌きながら、煮物を見ながら、お米を炊きながら、、

正月休みも終え、久しぶりに東京の自宅に戻ってきました。正月はいいものをいただいていたので、少し、素食にしようと思い、買物に行きました。そこで、あじがそのまま売っていたので久しぶりに鯵を捌きたくなり、1尾購入。それと、煮物ように大根とにんじんを買ってきました。

そして、家に帰り料理を始めます。まず、煮物から作り始めこれを鍋にかけます。次に、米がないので、ご飯を炊き始めます。その2つが火にかかったときに、やおら魚を捌き始めました。魚を捌きながらも注意を煮物とお米に向けていました。当初はそうしていました。しかし、お米の鍋の火を弱火にしたあたりから、意識が魚のほうに。久しぶりに魚を捌いたので、なかなかスムーズにいきません。なんとか、魚のほうを仕上げたのですが、、、

「あっ、お米の火をとめなきゃ、、」

そうです。お米は弱火にしてから水がなくなってから火を止めて蒸らさないといけません。ところが、魚と戦っていたら、火をとめることを忘れていたのです。あわてて、火を止めるたのですが、中身がちょっと心配、、。焦げていなければいいのですが。

同時並行の罠と解消方法

料理をする時は、基本的には同時並行で作業を進めます。そうでないと、手待ち等ができて時間がかかってしまいます。今回であれば、煮物、お米の両方に火をかけながら魚を捌いていました。こうすることにより、スムーズにいけば、全ての料理の完成をほぼ同時期にでき、効率的に料理できます。

ところが、同時並行でやると、集中力が分散します。すべての鍋を、そこそこの集中力で回せるケースであればいいのですが、今回の様に魚を捌くというように、集中力を要するものがあると他への集中力が分散し、時として今回のように失敗の遠因となります。

これを解消するにはやっぱりバランスをとること。今回であれば、早めに魚を捌いてしまって、それからお米や煮物を作ってもよかったかもしれません。または、お米は後回しにする、というのでもいいでしょう。このように、同時並行を少し犠牲にするということがあるでしょう。もう一つは、魚を捌くことを休み休みしながら鍋たちの見ていく、これもバランスの一種。

その他、長期的には、魚を捌くことを上達して、少ない集中力でもできるようにする、ということもあるでしょう。道具の活用、例えばキッチンタイマーとかでリマインドすると、そこに注意が働くのでうまく機能することもあります。

ちなみに、炊いていた米、なんとか焦げずに済んでいたようでした。少しほっと。

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