プロジェクトマネジメント事はじめ(2)~目的はQCDを適切に保つこと

プロジェクトマネジメント事はじめ、今回は2回目、その目的について考えてみます。ひとことでいうと、QCDを適切に保つこと、となります。それぞれについて検討していきましょう。

Quality (品質)

まずは、プロジェクトの品質です。ここで、プロジェクトの品質とは、当初定めた目的を達成すること、及び、関係者の満足水準をできる限り高めること、となります。例えば、情報システムへの投資であれば、その当初想定しているだけの機能、使いやすさを備えているかどうか、という観点で評価します。

いくらコストが安くても、早く仕上がっても、Qualityが低いと意味がないため、この指標が最も大切、といえるでしょう。

Cost (費用)

次に検討すべきはプロジェクトに要する費用。企業の経済的資源には限りがあります。そのため、プロジェクトにも一定の予算というものがあります。プロジェクトを進めるにあたっては、予算に収まるように、プロジェクトを遂行する必要があります。

Delivery (提出)

最後に検討すべきはDelivery。これは、プロジェクト完了までに要する時間です。プロジェクトは限定性のものである、ということを前回ふれましたが、いつまでも延々とプロジェクトを行っている、ということはありません。どこか、期限を決めてそれまでに終わらせるということになります。もちろん、プロジェクトの終了は早ければ早い方がいい、ということができます。

QCDのバランス

もちろん、QCD全てを追求することができるとベストですが、なかなかそうはいきません。いいものを作ろうとすると、費用や時間がかかります。早くすすめようとすると、その分、品質が低下したりコストがかかったりします。つまり、どれか一つを追求すると、別のものが犠牲になると。そうすると、関係者の価値観やプロジェクトの状況に応じて、適宜QCDのバランスをとる必要があるでしょう。

まとめ

プロジェクトマネジメントの目的は、プロジェクトのQCDを一定水準に保つこと、があります。QCDどれかを追求すると、どれかが犠牲になる、という関係にあるため、適宜バランスをとることが必要です。

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