翻訳、人にお願いして後で自分でチェックすること、よくあることだと思います。そんな場合にどう翻訳をレビューするかまとめてみました。なお、以下では英文和訳を前提とします。
ざっくりと内容を把握する
人にお願いする前に、まずはざっくりと英文の内容を把握します。そして、書いてあることの概要を伝えましょう。翻訳をするに際して、ある程度でも内容が分かっていると翻訳をスムーズにすることができます。
その後、翻訳があがってきたら、ざっくりと英文と訳文を一読しておきます。1文1文チェックする前に、英文/訳文の概要をおさえておくとその後のレビューもうまくすすみます。
1文1文チェックする
次にすべきことは、1センテンスずつ、チェックすることになります。この場合のチェックポイントとしては、きちんと英文が正確な日本語に置き換わっているか、訳が抜けていることはないかということを見ていきます。この段階では、訳文が日本語としてこなれてなくても、正確性を重視して進めていきます。
さーっと流し読みをする
英文と訳文を一文一文チェックし終えたら、次はさーっと訳文だけを読んでいきます。そこで、論理の流れがおかしいところ、内容が意味不明なところ、日本語としてこなれていないところ、が見えてきます。そのようなところがあり次第、英文を参照しつつ、直していきます。
一文一文チェックする方法だと論理の流れ、不自然の表現が残ってしまう、こともありえます。それを防ぐためにも、訳文自体を流し読む、ということも必要です。
ケースバイケースの対応を
翻訳のやり方は状況によって変わってきます。
1次レビュー者と、2次レビュー者がいる場合、1次レビュー者は一文一文じっくりチェックし、2次レビュー者が全体を俯瞰する、というふうに役割分担も考えられます。
翻訳をする人の能力が高くて、ある程度の内容は信頼できる、とか、単純にチェックする時間がない、ということもあるでしょう。その場合は、英文と訳文のチェックは省略し、流し読みだけですませてしまう、ということも考えられます。
さらには、自分が知らない言語の和訳の場合は、一文一文のチェックは実質的に不可能であるため、訳文のみのレビューとなるでしょう。
このように、状況により組み合わせ方法はさまざまになります。
まとめ
翻訳をレビューする場合、一文一文レビューするケースと全体をざっとレビューする方法があります。それぞれ、一長一短はあるので、できる限り、両方を併用するようにしましょう。