日本の大学と比べ、アメリカの大学ではレポートが多いように感じられます。そのため、私が過去どのようにレポートを仕上げていったか、まとめてみます。
テーマを設定する
授業では漠然とした課題しか与えらないことが多いです。特に、経営学の大学院であるため、どこぞやかの企業をもとにして書くことが多いのですが、どこの企業について書くかは定められないことのほうが多いです。そのため、具体的なテーマを設定しそれに基づき執筆を進める必要があります。
私は(というか大半の人はそうかもしれませんが)、興味のある会社/事象についてテーマにするのがいいでしょう。特に、自分でビジネスをしよう、という人はそれについてのレポートをまとめると、やる気もでるし、より将来の役に立ちそうな気はします。
資料を収集する
テーマが決まれば、必要となる資料を収集します。データベースを使って調べるのですが、通常、大学では膨大なデータベースを使うので、そこから必要な情報を収集することは容易なことではありません。私の場合は、データベースの使い方を授業で習ったのでそれなりにすんなりとリサーチをすることができました。
必ずしも、データベースに使い慣れていないことも多いので、そういう場合は図書館の司書(Libralian)に相談してみるといいでしょう。そうすると、彼らはテーマに沿ったデータベース、及び、その使い方を教えてくれます。データベースの運用は各学校ごとにまちまちかもしれないので、それぞれ調べてみるといいと思います。
資料を選定 / 読み込む
集めた資料全てが使えるわけではないので、選定をしてから読み込んでいく必要があります。
まず最初は、関連のありそうな資料を画面上でさっと読む。この場合、タイトル、サマリーを読んで、あとは小見出しとかをみて斜め読みで使えそうかどうか判断します。
その後は、使えそうだと判断できたら、プリントアウトして読み込む。これは、私だけかもしれませんが、画面上で読むのと、プリントアウトして読むのとでは、資料に対する理解力が異なってくると思います。
ここで、得た資料が、結論の組成に役だったり、実際に論文のサポートとなったりもします。
結論、サポートを検討する
資料の選定、読み込みを通じて、レポートの結論、サポートを明確にしていきます。
レポートの場合、自分なりの主張なり見解を打ち出す必要があります。例えば、たばこを公共の場で禁止すべき、というyes, no的な結論もあるでしょうし、とある企業はブラジルに進出する必要があるというような記述的な結論となる場合もあるでしょう。このようにレポートの結論を明確にする必要があります。
レポートの結論を作ったら、それで終わりということはありません。その結論を支援するようなサポーティングをレポートに盛り込んでいく必要があります。例えば、統計的なデータを提示する、または、有名な学者、実務家の見解を援用する、結論を表す具体的事実、が考えられます。レポートを書く際にはこのようなサポーティングが必要となります。単に自分の見解を述べただけでは、説得力のあるレポートとはなりません。
レポートにまとめる
結論、サポートができたら、それを文章の形に落とし込んでいきます。具体的な論理な文章の書き方は別途紹介いたしましたので、こちらをご参考ください。
http://www.crossborder-accountant.com/logical-writing
http://www.crossborder-accountant.com/logical-writing-2
まとめ
レポートを書くプロセス、まず、テーマを設定し、資料を集め読み込み、結論/サポートの明確化、文章の記載、という感じになろうかと思います。もちろん、一直線に進むのではなく、このプロセスを行ったり来たりしながら、レポートを作成していくことになるでしょう。