その優秀な人材、本当に必要ですか

やっぱり、会社を経営したり、プロジェクトを運営していたりすると、優秀な人材が欲しい、と思うことありますよね。ですが、優秀な人材がいればそれでいいのか、というと必ずしもそんなことはありません。今回は、そんなことをば。

まず、最悪の事態として世間一般に言われる優秀な人材と、自社で欲しい人材の定義が異なってきます。そうすると、優秀な人材が力を発揮できず、そういう場合は、他の従業員ともうまくいかないこともあり、結局、その人も会社も同僚もみんな疲弊します。やっぱり、向き不向き、相性、というものがあり、力が発揮できない場合があるんですよね。

同じような話であっても、優秀な人がいても上司がその人を使いこなせない、ということがあります。優秀な人とそうでない人に同じような業務を割り振ってしまい、結局、優秀な人が力を発揮できないということがあるでしょう。きちんと能力を見抜かないと、悪平等が発生しやすいということです。

あと、本当に優秀で会社でも活躍する、というのも、落とし穴があります。というのは、まず、その人に仕事が集中したりして、その人が疲弊することもあるでしょう。また、周囲がその人に依存してしまい、業務分担のばらつきや周囲が育たなくなるということもあるかも知れません。

で、そういう優秀な人なら、他の会社でもひくてあまたなので転職してしまう、ということもあります。また、そういう人がいなくなると、その穴を埋めるのは結構大変です。つまり、優秀な人に依存してしまうと業務の集中や不在時の負担が大きくなり、一時的には良くてもマイナスが発生することもあるのです。

ということで、優秀な人、本当に必要なのか、ということです。理想的には、程よい人を安定的に採用し、きちんと育成できる仕組みがある、方がよっぽどいいのです。まあ、その仕組みをどう構築するかは、なかなか難しい議論ではあるのですが。

未分類