B to B, B to Cにおける値上げの方法論の相違

世の中、値上げをしよう、という流れになっています。値上げについてですが、B to B、B to Cで値上げの方法論が異なります。今回はそんなことをば。

B to Bの場合は、お互い、継続的に取引関係があることが多く、また、お互いの状況について理解があります。また、代替する相手を探すことが難しい、という場合も多いです。気心が知れているし、同業他社のことをそれほど知る機会がなかったりします。なので、ある程度、もっともらしい説明(物価の高騰に伴う原価の上昇)があると受け入れていただけることも多いです。

逆に、B to Cの場合は、継続的関係、というのは築きにくく、特にスーパーとかコンビニとかで、値上げがあったりすると、一気に買い控えや代替品への乗り換えが進んでしまいます。値上げをするためには、価値を上げて、それをきちんと伝えていく、新商品の開発やセールスプロモーションに力を入れていく、ということは必要です。

これは、傾向的な話なので、B to Bであっても、価値を顧客に提示していく必要はあるでしょう。また、B to Cの場合であっても、人気商品とか、個人でやっていて人間関係で営業が成り立っているようなところは、原価高、というような、原価からの説明でも通る可能性もあります。あとは、システムのように変更するのが困難なものは、多少、値段が上がっても変わらないですね。

なので、値上げを考える時に、自分の扱っている商品やサービスの性質が、価格が動くと需要がパッと変動するのか、それともあまり変わらないかで(これを価格弾力性と言います)、値上げ戦略が変わってきます。B to B、B to Cで価格弾力性が変わってくるので、これは一つ参考になると考えます。

未分類