人は時として、流れに乗る、というか、うまくいくことが続く、ということが多いかと存じます。ですが、そんな時こそ注意したいもの。今回は、そんなことをば。
勝って兜の尾をしめよ、ということです。どうしても、うまくいくと、調子に乗ってしまい、天狗の鼻が、高々と伸びてしまいます。そうすると、仕事や人に対する慎重さが欠けてしまい、何かで足を取られる、ということになってしまいます。なので、調子に乗りたい気持ちはわかるのですが、そういう時ほど、諸事慎重に対応することが望まれます。
うまくいっている時ほど、そのことを不必要に話さない。うまくいっているときは、やっぱり、人に話したくなります。ただ、そうやって、うまくいっていることを話しまくってしまうと、いいことは起こらないようです。ある種の人は、嫉妬や妬みという感情を持ってしまいます。それならまだしも、騙そう、とか、頼ろうとか、それこそ、甘いものに集まってくる蟻のような人たちがわらわらと現れて、お金とか大切なものを持っていってしまいます。それこそ、王様の耳はロバの耳、ということのように、話したくなるのをグッと堪えるのが大切でしょう。
あとは、うまくいっている時ほど、将来に備える。事業であれば新規の事業をする、業務改善をする、従業員に分配をする、等等。個人であれば、貯金をする、資産運用をする、壊れているところを直す、保険に入る。というように、将来の流れや、もしものことに備えておく。結局、問題が起こってからだと、将来の備えより、現状への対応に比重が置かれるのと、焦って何かしよう、と思っても、その時になってから慌ててもすでに遅い、という状況だったりします。
ということで、うまくいっているなー、と思った時ほど、慎重に、人に語らず、将来に備える、ということが大切です。なぜなら、うまくいっているときは永遠には続かず、どこかで、下り坂や落とし穴があるものだから。