経営者にとってスタンスを明示することはメリットも大きいが結構難しい

よく、経営をする際には自分のスタンスを明確にすべき、と言われることがあります。確かにそれはそうで効果もあるのですが、そこには難しさもあります。

スタンスを明確にする、例えば、事業を起こっていく上での理念やビジョンであったり、人事評価や給与の算定方法、あとは仕事のやり方や従業員との関係性、という自分がしていきたい、という方向について明確にしていくことが望ましいのです。

これは、従業員の立場にとってみればわかります。スタンスが明確な方が、自分としても対応しやすい。人事評価の方針が明らかであれば、従業員はそれに沿って努力を重ねることができます。また、経営者との関係性もスタンスが明確であれば適切に対応できます。逆にスタンスが明確でないと、どう振る舞ったらいいか、わからず、対応や振る舞いに悩みが生じます。

ですが、スタンスを明確にする、というのは意外と難しい。というのは、経営者はスタンスを明確にするとそれに縛られてしまうから。スタンスを明確にすると、それに反することはできず、言行一致や一貫性が求められてします。それが崩れると信頼されなくなりますからね。それが嫌なら、あまりスタンスを曖昧にしておいて、自分の都合で変えれるようにしておく、というのがいいです。

ただ、従業員の働きやすさの観点からは、スタンスを明示した方がいいことは確かです。ですので、覚悟を決めてスタンスを明示する、ということが経営者としては大切になってきます。

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