ブラック社員、というのは、あたかも、自分の意思でブラック企業に勤めている人のように働く人のことです。一見、いいことをしているように思えるのですが、じつは、迷惑だったりします。こんかいはそんなことをば。

自発的に長時間労働して、残業もつけず、ひたすら働く。そこから上がってくる成果も高く、お客さん受けもよかったりする。さらに自分から好んでこういう状況で働く人。そんな人いませんか。それが、ブラック社員です。

実は、ブラック社員は上司から見たら、好ましい存在と思えることもあります。やっぱり、業務について不満ももらさず、成果をあげていて、残業代も発生しない。ほかの社員でそこまでする人はいないし、結構、こういう人の評価が高くなることはあります。

ですが、こういう人の下について部下は悲惨です。上司が長時間働くので自分もそうやって働かざるをえません。ブラック社員は、この働き方があるべき、と思うので、部下にもそれを明示的にも暗示的にも強制します。とすると、部下はあたかもブラック企業で働いているようなもので、結構、疲弊してきます。

それと、同僚にとっても迷惑。基本的に、使っている時間が違うので成果の上がり方が異なります。そうすると、上司からの評価も変わってくる。また、ブラック社員の発する空気に影響され、なかなか、帰りにくくなり、つきあい残業みたいなこともしてしまいます。これがブラック社員が一人二人なら、まだいいのですが、過半数を超え始めるともうブラック企業といっても過言ではない、という状態になります。

あと、会社にとっても実はマイナスです。上述したように、その人の部下は疲弊する、同僚の評価もさがる、というように会社自体の空気が悪くなります。また、残業をしている人をきちんと管理しておらず、残業代も払っていないので、コンプライアンス違反となります。

ということで、ブラック社員、追放すべきです。もちろん、その人そのものを解雇する、というのではなく、ブラックな行為をやめさせる、ということです。やっぱり、日本では従前は、長時間労働することが美徳とされてきました。今はそうではなく、限られた時間でどれだけ成果を生むかが問われてくると思います。なので、ブラックな働き方は是非やめたいですよね。