文章は長ければいい、というものでもない

文章を長く書くのは難しい、、こともあり、文章を長く書くことが自体がいいことだ、と思われている節があります。ですが、必ずしもそうではなく、短い文章にも意義があるかな、、と思います。今回は、そんなことをば。

まあ、文章の長さは目的とスペースで決まります。あとは、簡潔明瞭、という言葉もあるので、短い文章にも意義はあります。

長さ、というのは、文章をおくスペースの問題です。新聞なんかだと、限られたスペースにたくさんの情報を盛り込むので、字数が制約になってきます。チラシなんかもそうで、特に物理的に形になるものはその影響が顕著です。すなわち、文字が情報が書ける範囲、あまりスカスカでも見栄えが悪いので、そこが文章の長さに影響します。

もう一つが、文章の目的です。単にメッセージ(結論)を伝えるためだけなら、文字数はほとんど不要です。この文章のメッセージは「文章の長さは目的とスペースで決まります」となります。それだけだと、説得力がなくわかりにくかったりもするので、そこに理由や補足的な説明なんかをするとその分文章が長くなります。さらに、事例を入れてそれを詳細に書くと説得力は増しますが長くなります。

この一つのメッセージを分割して複数とし、それぞれに理由や補足などをつけてあげると、論文みたいな感じでかなり長くはなります。文章の構造は実は変わらないのですが、ピラミッドが積み上がっていくような感じで、文章が大きくなります。また、複数のメッセージを一つの文章の中に閉じ込めるとこれが書籍みたいなものとなるのでしょう。

文章を長くした時の注意点は、論理の流れが見えにくくなること。長くなると文章相互のつながりに見えにくくなり、そうすると、読みにくい文章になってしまいます。その場合は、要約とか目次、図解なんかを使いながら流れを明示してあげると読みやすくはなります。まあ、簡潔明瞭という言葉がある通り、短い文章の方がわかりやすさでは上回るので、短い文章も価値はあります。

ということで、文章の長さについて考えてみました。主にスペースと目的によって異なり、必ずしも長い方がいい、というわけではないのでこの辺りを意識すると文章が書きやすくなるかと思います。

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