よく政治家について悪くいう人は多いと思います。確かに、ぼくも政治家の行動や言動にがっかりすることもあります。特に、税制についてはそう思うことが多いですね。ですが、それも結局は、国民の姿を映しているわけです。
政治家はどう決まるか。と言えば、民主主義国家であれば、選挙で決まります。それも、民主主義が強ければ強いほど、選挙は公正で民意が反映されるわけです。で、政治家が選挙に落ちてしまえばただの人です。なので、民意がどこにあるか、それにどう応えるかということについて、相当程度気を配っています。
なので、国民の多くが長期的な国家のあり方より短期的な自分の利益を志向すれば政治家もそれに従います。また、ワクチンが欲しい、と思えば、後ですてるかもしれない、と思ってもしゃにむに入手します。やっぱり、周辺国が不安だ、と思えば、軍備を強化してほしい、とも思うでしょう。でも税金を払いたくない、というのであれば、増税どころか減税に舵を切ってしまったりもします。
難しいのは、国には色々な考えの人がいて、それぞれ矛盾することがあります。そうすると、大きな声の方にくるくると回転する、風見鶏みたいな政策をしてしまう、ということもあるでしょう。そこは政治家としての胆力のなさ、もあるのでしょうが、民意が矛盾していることの表れでもあります。
民主主義とは、基本的にはいい制度なのですが、民度が低いとか、それぞれ分断が著しいと、そこに政策がつられてしまう恐れがあります。やっぱり、少なくとも政治には向き合っていたいものです。