社長という地位についた場合、現場での仕事をするか、それとも現場からは離れて経営をするか、悩ましいところです。それぞれの得失を考えてみました。
現場仕事をしていれば、現場の感覚を持てる、ということがあります。現場感覚を知らずに、判断しても、それが本当に適切なものになるかどうかはわからないですよね。また、具体的にどうすればいいか、ということもよくはわからなかったりもします。あと、現場を持っていると、新しいことをする場合に、自分のところで実験してから展開する、ということもできます。逆に、現場のことを分からないまま、指示を出しても従業員が思ったように動いてくれないということもあるでしょう。現場感覚を保つためには、社長でも現場での仕事を持っている、ということが望まれる場合もあります。
ですが、社長が現場に出ていると、経営がおざなりになってしまいます。つまり、全体を俯瞰して判断する、ということが本来の社長の仕事ですが、俯瞰できないということあります。あと、全社的にはメリットがあっても、現場に出て面倒なことはやりたくなくて、そういう判断ができない、ということもあるでしょう。あとは時間配分の問題で、現場での作業に時間を費やすと経営に時間を使えない、ということも出てきます。現場作業の方が手をうごかすので、仕事している感が出て、どうしてもそちらに時間を使ってしまいうんですよね〜。
社長が現場に出るにはメリットもデメリットもあります。それを分けるのが一つは規模、一つは時の経過かな、と思います。やっぱり規模が大きくなれば経営に専念する必要が出てくるので現場から離れざるを得ないです。あと、時が流れれば徐々に社長は下に仕事を下していくので、現場には出なくなります。