売上はすぐには上がらないのでゆっくりと時間をかけて作っていこう

利益を上げるためには、売上を上げる、経費を下げる、の2つの方向性があります。そのうち、売上を上げるというのはなかなか骨のかかる作業ではあります。今回はそんなことをば。

売上を上げる、実はそう簡単には上がらないのです。売上を上げるためには、もちろんいくつか方策があって、例えば、新事業・新商品を開発する、販売促進・広告を行う、人間関係を深める、ということがあります。ただ、新事業・新商品の開発だってそもそも売れるかどうかわからないし、販売促進・広告だってすぐには成果が上がらない、人間関係でものが売れるという面はあるのですが人間関係を築くのも時間がかかる。ということで、売上を上げるには時間がかかるのですよね。

値上げ・値下げのコントロールは、売上改善策の中では割と即効性があります。うまくいくと、財務状態が悪い中でも一服つくことができます。ただ、お客さんや営業担当者の抵抗があるところですし、お客さんが離れる可能性もありますので、うまくいくとは限らない。それとともに、値上げも値下げのコントロールも限度があったりもします。

なので、事業開発や営業で、お客さんを増やす、つまり、売上=客単価×客数×リピートのうち、客数を増やすと営みは粛々と続けていかないといけません。特に、市場が成熟している場合は、すぐにお客さんを増やせないので、時間をかけて営業活動を地道にしていくことが必要です。でないと、徐々に売り上げが下がり、経費を下げても、さらに売り上げが下がり、さらに経費が下がる、という悪循環にハマってしまいます。売上はほっとておけば下がってしまうものなので。

だから、事業再生とか、企業を立て直すにあたっては、まずは経費の削減から手をつけます。で、経費を削って削って、そこから必要があれば資金を入れて、売上の拡大を目指していく、という流れになります。売上から先に上げようとすると、多分、資金が枯渇してしまう方が可能性があって、まずは、出血を止めて、必要な輸血して、そこから将来に向けて動いていく、ということになろうかと。

というわけで、売上を上げるのは、継続的な営みとなります。ここで手を抜くと、多分、どこかで事業そのものが頓挫してしまいます。

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