パイを取り合うよりパイを膨らませる、そんな会社を目指したい〜人件費管理に関する一考察

人件費の管理、というと、なかなか、難しいものがあります。人件費というのは企業から見ればお金が出ていくのですが、一方、従業員にとっては生活の糧なので、難しいですよね。

会社と従業員の人件費の構造は時としてパイの取り合いになりやすいのです。つまり、一定の原資があり、それを給料として払うのか、それとも、利益として会社にとっておくのか。どちらかが得をすれば、どちらかが損をする、という関係になりがち。こうなると対立構造ができてしまうので、これはできる限り避けたいところでしょうか。

どうするか、というと、パイ全体を大きくし、それを会社と従業員で分かち合う、という構造にしたいです。つまり、会社の利益を大きくし、それに伴い、人件費をある程度増やし、ある程度は利益として会社に残す、ということになります。パイを大きくする、ということは、会社、従業員双方にとってメリットあるため、共通の目的として協働活動になりやすいのです。こういう方向に持っていきたい。

さらにいうと、利益をあげるためには労働生産性を向上させ、1単位あたりの成果をできる限り大きくする必要があります。逆に、利益が上がっても、生産効率が悪く、利益の増加以上に人件費が増えてしまうと、パイ自体は小さくなってしまうので、注意が必要です。そのため、業務の効率性を上昇させ、少ない投下で最大限の成果が得られるように働きかけていくことが必要です。

ということで、人件費の管理に関する考え方として、パイを奪い合うより膨らませる、ということを考えてみました。それにより対立構造を解消したいものです。

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