情報の信頼性を測るための5W1Hについて

前々回の投稿で、知的専門家の仕事は情報を見つける、あてはめる、説明する、ことだ、と言いました。その際「見つける」局面において、膨大な情報の海から必要かつ信頼性の高い情報を見つけだす技術がもとめられます。そのため、ここでは、見つけた情報の信頼性をどう判断するか考えてみました。5W1Hで考えてみましょう。

一つ目のポイントはなにをどのように述べられているか(What, How)ということです。そこで表されている情報が自分の持っている知識や経験に照らして合理的であるかどうかということです。それとともに、論理的かどうか、というのも検討ポイントの一つです。儲け話とか、たまにあるのが、どうしてそのスキームで高利回りが生みだせるのかがよくわからない、、、ということ、ありますよね。そういうときは、詐欺ではないか、、と疑うということは必要でしょう。個人的には真贋を見分けるには、最もキーとなるポイントだと思います。

それとともに、誰がいっているか(Who)。法令関係だと、政府関係の書籍やホームページが一番信頼できるでしょう。 例えば、税金のことで調べごとがあれば、基本的には、「キーワード」+「国税庁」でググってみて、国税庁のホームページが出てくれば、それを参照するようにします。 でも、政府の発表なら、なんでも信頼できるか、、というと必ずしもそうとは限らないのが悲しいところ。

書籍かネットでも信頼性は変わってくるでしょう。また、実名の情報か匿名の情報かでも違う。実名を出すと、間違ったことを言うとその人の信頼が落ちます。他方、匿名だと、発信者を特定されないせいか、内容がいい加減になりがち、、な面があります。

それと、「いつ」言われたことなのか(When)、ということも大切です。法令関係であれば、近ければ近いほど信頼性が高いです。というのは、古いブログ記事だと、そこで説明している法令の内容も実は古かった、ということもありますよね。ただ、新しければいいというわけでもなく、時間がたって、時の流れの中で検証されたものが信頼性が持てる(古典とよばれるものはそれにあてはまりますよね)、ということあります。

それとどこで発生した情報なのか(Where)。対象からの距離で信頼性が変わってきます。近ければちかいほど、信頼がおける、ということ、考えられます。とはいえ、100%それがあてはまるわけではなく、対象から遠いほうがバイアスがかかりにくくなる、という点もあるでしょう。例えば、日本国内のことは日本のメディアよりアメリカのメディアでの報道のほうが正確だった、ということ、ありますよね。

最後に、情報の出し手の意図(Why)は重要です。自分の主張を伝える、とか、人を自分が意図する方向に動かす、といった目的を持つと、情報が歪みがちです。いわゆる、ポジショントークや詐欺的な目的を持つと、その情報は当然に歪みます。

というわけで、情報の真贋を見るには、5W1Hを見ることが望まれます。ちなみにぼくが重視するのは、who, what, howのあたりは結構注意してみるようにしています。

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