時折ですが、人に料理を作って出す、ということをしていると、お客様の見方と自分の見方が異なるなー、ということがあります。それについて、省察しましょう。
感じる価値とかけた労力はバランスしない
お客さんが感じる価値、と自分がかけた労力、ということは異なります。食べ物で例えると、色々と試作したり材料に凝ったりしたものが意外と頼まれなかったりします。逆に、サラッと作った料理にオーダーが集中する、ということもあるでしょう。豚肉のしょうが焼きはかなり簡単に作りますが、割と人気がある一品です。一般的に、時間や労力をかければいいものができますが、必ずしもそれが気に入られるとは限らない、ということは留意する必要があります。
食べたいものと作りたいものは違う
当たり前のことですが、お客様が食べたいものと自分が作りたいものは違う、ことがあります。例えば、自分はカレーうどんが作りたい、といって、作ったとします。ところが、夏の暑い日だと、なかなかカレーうどん、お客さんとしては、「暑苦しいよ、、」ということになり、なかなか頼まない、ということもあります。こう書くと当たり前のように感じますが、献立を考えている時はついなにを作るか、ということに気持ちが向かってしまい、お客さんのことまで思いが及ばない、ということがあります。そのため、お客さんがなにを食べたいか、少し、考えてみることが必要です。
とはいえ、自分が作りたいもの、というものもあります。そのため、作りたいものと食べたいもののバランスをとることが望まれます。
来てくれないと始まらない
食べ物屋さんはお客さんが来てくれないとどうしようもありません。そのお店でどんなにおいしいものを、どんなにリーズナブルな値段で提供しても、お客さんが来なければ全然でないですよね。そのため、お客さんに来てもらう、つまりはマーケティングや営業といったことも必要になります。日本人の考え方の癖として「いいものを作れば売れる。」というものがあります。いいものを作ってもそれが知られていない限り、買ってもらえないので、良さをうまく伝える必要があります。
まとめ
料理を作ることを含めて、物を売る、ということにはお客さんに頼んでみよう、買ってみよう、と思わせることが必要です。もちろん、自分が作りたいものに力を注ぐことも必要ですが、お客様のこととバランスをとるようにしましょう。