前編では、仕事関係における人間関係の推移について考えてみました。今回は、その対処方法を考えてみましょう。
まずはメカニズムを理解する
最初に心しておきたいことは、人間関係の途中で敵対することが起こりうる、ということを想定しておく、ということです。そうすることにより、実際に敵対が生じてしまった場合に、「この人はこういう人だとは思わなかった。」、とか、「自分には人とうまく対応する能力はないかもしれない」とかいって悩みこむことを防ぐことができます。そして、将来人間関係が落ち着くことを待つことができます。敵対心をうまく抑えるようにすれば、徐々に波風はたたなくなってくるでしょう。
次に相互理解を
敵対しているときに必要なこととして、相互の理解を図ることを大切です。つまり、相手がどうしてそのような指示、言動、行為をするのか、そこにはなんらかの目的、背景、意図なりがあるはずです。できる限り、それらの目的、背景、意図をつかむようにしましょう。そこがわかると、自然と相手の指示、言動、行為をある程度は受け入れられるようになります。
他方、自分自身もある程度自分の意向を伝えるようにしましょう。その際は、理由を添えてその背景を明らかにすること、相手の気分を害さないように、言い方、タイミングを見計らうことが大切です。つまり、自分だけが抑えるとそれはそれでしんどいので、できる限り相手にも自分のことをわかってもらうよう努力する。そうすれば、相手も可能な範囲で自分の意向を大切にしてくれるはずです。
親しき中にも礼儀ありに注意して
友達同士、で仕事をするとこういったメカニズムから逃れられる、と思うかもしれません。実は、それは大きな誤解だったりもします。むしろ、友人関係があるからこそ、細心の注意を図る必要があります。
友達どうしと甘えがでてしまい、自分の意向を強くいいがちです。後は、こいつならわkってくれる、と思うあまり相手の立場に気を配らなくなります。しかし、お互いの仕事上の意向、役割、責任がある以上は、お互い譲り合うことができなくなってしまいます。そして、敵対感情が通常より増幅されがちです。これが、おそらく、親族、友達どうしで仕事をするとうまくいかない、というメカニズムだと考えています。
やっぱり、大切なことは、親しき中にも礼儀あり。友達関係に甘えず、相手のことを思いやりたいものです。
時には離れることも
敵対のメカニズムが強くですぎてしまい、人間関係がみるみる悪化していくこともあります。人間関係が悪化し、それが一定の限界点を超えると、それからは雪だるま式に人間関係が悪化します。そこまでいってしまうと、人間関係が回復することは非常に困難です。特に、同じ仕事を続けながらだと、非常に厳しかったりもします。そしたら、その関係から離れる、ということも必要です。もちろん、そこまで人間関係が悪化するまでになんらかの手を打ちたいところです。
まとめ
どうしても、最初から少したつと人間関係は悪化しがちです。その時は、そのことを念頭に起きつつ、相互理解をはかることが大切です。特に、もともと友達や親族だった場合には特に注意が必要です。最後に人間関係が悪化しきってしまったら、そこから離れる、ということも必要かもしれませんね。