事業計画を作るためには

先日、ちょっとした勉強会に参加してきました。その際、事業計画を作る際に大切なこと、を聞きましたので、それを合わせて自分の考えをここに記しておくことにします。

まずは「事業」を作ることから

事業計画、というと将来の損益計算書を作成する、ということから数値のほうに目が行くことが多いです。大切なこととしては、数値を作るということではなく、事業を作る、ことです。つまり、根幹となる事業をきちっと作り込まずに適当な仮定を置いて数値だけつくってもそれは結局絵に描いた餅、となってしまいます。

事業計画は意思をしめす

事業計画は企業が将来どうなっていくかしめします。例えば、安定成長なのか、急激に伸びていく、ということなのかはたまた現状維持なのか。もちろん、現実としての外部環境をふまえる必要があるのですが、それ以上に将来どうなっていきたいか、ということを考えそこを事業計画に反映させるというプロセスを踏む必要があります。時には、売上/利益等の財務数字の上昇より、会社としての力を蓄えることを優先し、大きな上昇はさせない、ということもありえます。数値が全てではなく、その裏側にある意思が必要であろう、ということですね。

もちろん外部環境も

事業の内容、会社の意思といっても、外部環境を把握することも同様に必要です。あまりにも想定顧客に受け入れられない価格を設定することは無理ですし、どれだけ売れるかは市場規模にも左右されます。また、費用は購入先が付けるものなので、自社の外で決まります。そのため、外部環境の把握/調査ということも必要になってきます。

KPIを設定しそれをもとに数値に落とす

事業の形が決まったら、その事業の成果を表すKPIを設定します。これは、売上高/利益率、といったものかもしれませんし、それをもっとブレイクダウンして顧客数、顧客単価、登録率、といったものかもしれません。そういったものを設定し、今後の事業展開/外部環境等から予測して、それをもとに財務数値を作っていくことが必要です。

まとめ

事業計画、数値を作るよりまず事業を作るということが重要のようです。計画は事業の先行きをおさえることが大切かと。今回のセミナー、こちらの著者である松本さんからいただきました。

会計/税務/監査