人とのコミュニケーションのスタイルを分析するにあたり、たくさんの人と集まってわいわいと盛り上がることが好きな人、それとは逆に少ない人数でじっくりと話をすることが好きな人、に分けることができます。実はこの人たち、考え方に若干の断絶があります。このことについて考えてみましょう。
ワイワイタイプ
まず、大勢でワイワイと盛り上がることが好きな方々がいます。便宜上、ここではワイワイタイプ、としておきます。この人たちの口癖としては、「みんなで。」、「盛り上がろう。」、「大勢で。」、「ワイワイと。」というのが多いです。この人たちは少人数で行動するより、人を集めて、時としてはイベント化したほうが面白い、と思うタイプです。イベントを主催する人には、このワイワイタイプの人が多いようです。
ワイワイタイプのコミュニケーションのメリットとして、大勢の人といることにより、つながりが生まれやすいことと、多人数で話をしているときには、色々な話が組み合わさって新しいものが生まれたりもすること、があります。反面、話題が無難なもの最大公約数的なものになってしまったり、声が大きい人/しゃべるひとが勝ってしまうようなこともあります。
ジックリタイプ
次に、上記とは反対に少人数でじっくりと話すことが好きな人がいます。ここでは、ジックリタイプ、としておきます。ジックリタイプの口癖としては、「二人で(少人数で)」、「落ち着いて」、「ゆっくりと」、という言葉があげられます。こちらの人たちは、大勢の中に行くと、気後れしてしまうので、少人数でお話等をしていたほうがいい、と思うタイプです。特に2人で話をすることに重みを置くタイプです。
ジックリタイプのコミュニケーションのメリットとしては、少数でいるがゆえに話の内容が深くなりやすいこと、話のテーマをそれぞれが選びやすいことがあります。ただ、価値観に合わない人とぶち当たるととたんに話が合わず辛くなってしまうことと、つまり1対1なので相性の良し悪しがもろに会話に影響してしまう、ということがあります。
両タイプの断絶
ワイワイタイプ、ジックリタイプ、相容れないことが多いです。
ワイワイタイプからみると、ジックリタイプは、輪に溶け込まないように、マイペースなように感じられます。ジックリタイプの人は大勢でいると気後れしてしまい、場の雰囲気に乗り切れないことが往々にして起こります。手を差し伸べてくれる人がいるとなんとかなることもあるのですが、なかなか、そこまで気を遣ってくれる人も少ないのが現状です。
一方、ジックリタイプからみるとワイワイタイプはいつも人とつるんでいるように思えます。たまに、ジックリタイプの人がワイワイタイプの人に「サシで飲みませんか?」、「少人数でじっくりと。」などという提案をしても、それとなく却下されたり、「みんなで行きましょう。」という逆提案をされてしまうこともあります。多分、ワイワイタイプは少人数で会うことにあまり意義を感じていないだろうな~と思います。こちら側の人間からすると、ちょっともったいなく感じることがあります。
まとめ
ワイワイタイプ、ジックリタイプ、それぞれ特徴があります。お互い、コミュニケーションスタイルが異なるため、断絶が生じやすくなります。この断絶をどうするか、それは、次回以降考えていきます。
ちなみに、2つに分類しましたが、人によってどちらが重いか異なってきます。ちなみに私は、ワイワイ 20%、ジックリ80%くらいで典型的なジックリタイプとなります。