プロジェクトマネジメントの目的はQCDを保つ、ということを述べてきました。前回はQについて書きましたので、今回は残りのCとD、つまり、Cost(コスト) とDelivery(期間)について考えてみることにします。
コストと期間はインプット
プロジェクトの品質がアウトプット、とすると、プロジェクトのコストと期間はインプット、という関係があります。つまり、品質のいいものを作るためにはそれなりのコストと時間が必要だ、ということです。お金をケチれば、それなりな品質しか生まれません。また、急いで仕事をすれば、どうしても品質はざるになってきます。つまり、品質と、コスト / 期間はトレードオフの関係があり、アウトプットである品質を高めれば、インプットであるコスト/期間もそれに比例して増加することとなります。
コストと期間もトレードオフ
インプットであるコスト/期間もトレードオフの関係にあります。例えば、急いで仕事を頼もうとするとコストがかかりますよね。急であれば、要員の都合がつきにくく、いても通常よりはコストが高くなります。また、相手によっては特急料金というものもあり、通常よりはコストがかかります。逆に時間をかければ、スムーズに要員の配置をすることもできるようになり、コストを節約することもできるでしょう。このように、コストと期間もトレードオフの関係にあります。
トレードオフの解消
上記をまとめると、品質、コスト、期間、いずれもトレードオフの関係ではあります。プロジェクトマネジメントの骨はこの3つをうまくバランスさせることにあります。これについては、それぞれの技法により達成されるので、ここでは詳細については記述しません。
とはいえ、どんなにがんばっても、品質、コスト、期間のバランスが取れなくなる時、ということも起こりえます。例えば、どうしても間に合わない、とか、コスト超過しそうだ、とか。。そういうときは、顧客(この場合は社外のお客さんだけではなく、社内の利用部門含む)に意向を聞く、ということが必要です。顧客とすれば、コストはかかってもいいものを作ってほしい、とか、絶対に期限は守ってほしい、とかそういった意向はあるでしょう。それに照らして、対応していくということになります。プロジェクトする側の決め打ちで(コストが足りないからでこれくらいで仕方ない)というように進めると顧客との関係はうまくいかないようになります。
まとめ
コスト、期間はプロジェクトのインプットとなります。これらをうまく管理していくことが必要です。時にはうまくバランスできないということもあるので、そこはうまくバランスさせることが必要です。