さて、プレゼンテーションを考える、ということで、6回目です。目的によって、スライドのあるべき姿が変わってきます。今回はそれについて考えてみます。
話すためのスライド
まずは、話をすることに重点を置いたスライド、というものがあります。言い換えると、話をすることの補助となるようなスライドです。このスライドの特徴として、作りがシンプルでぎっちりと字が書いていない、文章ではなく箇条書きが多用されている、ということがあります。そのため、プロジェクターで投影した場合、見やすいスライドになっております。
ただ、このようなスライドはあくまでも、話をするための補助ツールでしかないため、スライドだけ見ても内容の理解は難しい、ということがあります。
報告書としてのスライド
パワーポイントは報告書を作るためのツールとして用いられることがあります。このようなスライドはそれだけ見ても内容の理解ができるようになっております。そのため、記述も箇条書きではなく文章形式になっている、図もシンプルなものではなく複雑なものになっている、という傾向がみられます。このため、説明はなくとも内容が理解できる作りとなっております。
ただ、このようなスライドについては、それをもとに話をすることが意外と難しかったりもします。あと、プロジェクターに投影した時には見にくいという欠点もあります。
概して日本の企業で作られるスライドはこの報告書としてのスライドが作られることが多いように感じます。
目的を明確に意識する
上記で論じたように、スライドを作り方は、プレゼンテーションのツールとして使うか、報告書として使うかによって異なってきます。どちらがいい、悪いということではなく、あくまでも目的によって異なる、ということでしょう。大切なことは、今、自分が作っているスライドはどちらを焦点を置いているか意識することです。
また、純粋に話すためだけ、読むためだけ、ではなく、両方の目的に合うようにということであれば、それなりに記載が従事したプレゼンテーションを作る、ということもあるでしょう。
まとめ
このように、話すためのスライド、読ませるためのスライド、それぞれ作り方の考え方は異なるため、どちらを作っているのか意識することが必要です。