「簿記」と「会計学」の違い

(広い意味での)会計を勉強すると、「簿記」という言葉と「会計学(財務諸表論ともいう)」という言葉の2つを聞くことがあります。これは、それぞれ、どんなことを勉強するのだろう、と考え込んでしまうことがあります。

自分のとらえ方は以下のとおりです。

まず、簿記とは、ある経済事象が発生したときにどのように記録するかということです。例えば、原価 100の建物を5年で減価償却する、といった場合は次のような仕訳になります。

減価償却費 20 減価償却累計額 20

このように記録して、その方法を学ぶというのが簿記です。

他方、会計学とは、なぜ、そのような会計処理を採用するか、また、よりよい会計処理はどのようなものがあるのか、ということを検討することです。

例えば、上記のような減価償却を行った場合、なぜ、減価償却をするのか、といった場合、これは、固定資産の利用に基づき、固定資産の原価を費用化するためだ、ということです。また、耐用年数は5年、と書きましたが、そもそも、耐用年数の計算について他にどのような方法があるのか、といったことも検討します。

もちろん、近接領域であるため、ここまでうまく分けられないかもしれませんが、考え方としては、こんな感じです。

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