先に進むも茨の道、引き返すも茨の道、さて、どちらに進むか

たとえば、そこそこ歴史がある企業が産業の変化等により、新しい事業が生まれ、古い事業をしている自社が苦しい立場に追い込まれることがあります。結構、厳しい状況ですが、どうするか考えてみます。

一見すると、新しい事業に乗り換えたほうがいいように思えます。確かに、古い事業だと産業そのものが衰退したり、顧客の数が減ってきたりすると、苦しいです。特に自社が今まで相手にしてきたお客さんが新しい事業に移ったりすると、苦しさが一層感じられます。

ただ、必ずしもそうとは限りません。新しい事業、これが顕在化してきているということは、すでに競争が激化している可能性があります。それに既存の事業をしながら、新しい事業に乗り出す、ということは、どちらの事業もうまくいかなくなる可能性もあります。また、既存の事業からプレイヤーが減れば、顧客も減るし競争相手も減るの、結果として、程よいマーケットポジションを取れる可能性もあります。

まあ、そうなるかどうかはわからないし、本当に、マーケットから顧客が干上がってしまう、という可能性もあるし、そうなれば、業界内でいくら1番となっても、先が見通せなくなってしまう、ということもあります。

じゃあ、どうするか。新しい事業に進むか、古い産業に残るか、外部環境、内部環境それぞれに勘案します。そして、どうするか決めたら、腹を括ってその道に進む必要があります。時として、いばらの中を突き進み傷だらけになる、ということもあるでしょう。ですが、その先の光明を見て粛々と歩み続けるしかありません。

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