悩み、というのは、見方により、そのインパクトが違うものです。その中でも、その悩みが自分のものなのか、他者のものなのかで、だいぶ、感じ方が違います。今回は、そんなことと、それに関する、留意点などをば。
やっぱり、自分の持つ悩み、というのは、大きいものなのです。捉え方も主観的になりますし、将来のリスク判断も悲観的になります。人にとって自分のこと、は、大切なことなので、それについて、ちょっとでも問題があればすぐにでも悩んでしまいます。
そして、他人のこと。そんなに大したことに感じません。所詮他人事ですからね。言い換えれば、他人事だからゆえに客観的に見れるということもあります。それもあって、大事には感じない、ということです。
つまり、同じようなことがあったとしても、それが自分の身に降りかかったことであれば重要事ですし、他人に降りかかったことであれば、大したことはない、わけです。まあ、家族のように、自分に近い人間であれば、人ごとではなく自分ごとに近くなってくるわけですが。
その弊害として、自分については悩みやすくなり、悩んでしまう。それは、取り越し苦労だったりすることも多く、悩むことによりストレスを感じ、体調を崩してしまう、ということになります。他方、人の痛みには鈍感になってしまうので、寄り添うとか、共感することが難しくなる。なんで、そんな些細なことで悩んでしまうかな、、と思ってしまいます。
こういった弊害をなくすにはどうするか。自然なままだと、上述のように、自分のことは重たく、他人事は軽くなってしまいます。それを意思や思考の力で、補正する。自分のことであれば、悩みなんて大したことがない、というように考える。他者であれば、自分の身に起こったらどう考えるか想像する。もちろん、完全に補正することはできないのですが、ある程度は、差を縮めることができ、弊害も減らすことはできるでしょう。
ということで、自分の痛み、他者の痛み、それぞれについて、同じように感じ、受け止められるといいですね。