職業会計人をしていると「会計士ってどんな仕事をしているのですか?」とか「税理士とはどう違うのですか?」と聞かれることがあります。ここでは、そんな違いについて考えてみましょう。
会計士はなにものなのか?
会計士は、会計の専門家、ということができます。具体的には、会計士の独占業務は「会計監査」です。監査とはどんなことをするのか、というと、企業が作成した財務諸表が適正に作成されているか、ということを検証します。具体的には別にまとめましたので、以下をご覧ください。
http://www.crossborder-accountant.com/what-cpa-is-doing-in-meeting-room#more-392
他方、税理士は?
税理士は何ものなのか、というと税務の専門家、ということができます。税理士の主な仕事は、税務申告書を作成したり、節税のアドバイスをしたり、税務調査に立ち会ったりすることです、と理解しています(詳細は税理士の方にお聞きください)。会計士が会計数値の正確性をこだわるのに対して、税理士は税金の手続やアドバイスが主となります。
共通することは、
といっても、お互いの領域は全く無関係ではありません。例えば、会計士であれば、財務諸表上の法人税等や未払消費税が適切に計算されていることを検証する必要があります。そのため、法人税や消費税の知識が必要となります。
他方、法人税の計算は企業会計で把握された数値を調整してから課税所得を算出しますので、もととなる、企業会計を理解しておく必要があります。詳細は以下。
http://www.crossborder-accountant.com/basis-for-corporate-income-tax
まとめのような雑感
会計士、税理士、似たような職種ですが、やっぱり、それぞれ、異なる専門性をもっています。日々の生活に近いのは、税理士のほうかな~、と思うことはあります。
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【編集後記】
昨日は近所にあるプールに行って、泳いできました。その後、友人がいる銭湯に行き、ほっこりしました。